神奈川は、日本の中心地である東京に近く、都会的で賑やかな街であるというイメージが強いことから、郷土料理などないのではないか・・・と思っているかたもいるかもしれません。
しかし、じつはどんな地域にも昔から受け継がれてきた郷土料理にあたるメニューというのは存在するものです。
そして、神奈川には、誰もがよく知っている有名料理の発祥の地もあるんですよ。
そんな神奈川の郷土料理をいくつかご紹介しますね
・けんちん汁
これは以外に思われたかたが多いのではないでしょうか？
日本中どこの地域にもあるようなイメージのけんちん汁ですが、じつはその起源は神奈川県の鎌倉にあると言われているのです。
一説によると、「けんちん汁」という名前は、神奈川県鎌倉市にある「建長寺（けんちょうじ）」に由来していて、「けんちょうじる」がなまってけんちん汁になったといわれているのです。
お寺で食べられていた精進料理であったけんちん汁が、時代とともに家庭に普及していったのだそうですよ。
けんちん汁に何を入れるかは、地域や家庭によって異なるかもしれませんが、もともとはお寺で食べられていた精進料理なので、具は野菜のみ。
多くの場合、ゴボウと里芋は必ず入れるようです。
それを中心に、椎茸やにんじん、大根などの根菜類を炒めたものを加えたこくのある味が特徴で、冬の寒い時期に体を温めてくれる嬉しいメニューでもあります。
・シウマイ
横浜のお土産といえば、老舗崎陽軒の赤い箱に入った「シウマイ」ではないでしょうか？
シュウマイではなく、シウマイという独特の表記を使っている崎陽軒は、横浜の駅弁販売でながい歴史をもっています。
弁当の上にかかっている紙や、シウマイに入っている醤油差しの絵柄など、パッケージや付属品の変化をみるだけでちょっとした歴史的な資料になっているのは、老舗ならではですよね。
・海軍カレー
これは、横須賀にある海上自衛隊の基地で受け継がれているカレーのこと。
だれでも簡単に楽しめるようにレトルトパックになた製品が販売されていますが、もともとは自衛隊員が大鍋でじっくり煮込んで作っていたもの。
大量につくるからこその、うまみと深みを感じることのできるカレーですよ。