神奈川県には、自然のめぐみによる名産品もたくさんあるんですよ。
神奈川は貿易のイメージが強いためか、このような農林水産品の名物は意外と知られていないように思います。
そんな意外な神奈川農林水産の名品をご紹介しますね。
・高座豚
高座豚は「こうざぶた」とよみ、神奈川県の藤沢市などで生産されている豚の品種です。
もともと、日本ではあまり食べられていなかった豚肉を横浜港の開港で神奈川に外国人がたくさんやってきたことで需要が高まったことをうけて生産するようになったことがはじまり。
そして、当時の神奈川の環境で育てた芋類などを試料とする豚として、高座豚がうまれたのです。
そのご、日本でも豚肉が多く食べられるようになったことでブランドとして定着し、現在は無菌飼育も実現しているのだそうですよ。
・三浦大根
三浦大根は、神奈川県の南東部に位置する半島である三浦半島で生産される大根のこと。
関東では練馬大根などいくつかの名産品の大根がありますが、三浦大根は昔ながらの「白首大根」とよばれる品種。
独特の首の部分が細くなった形状と、柔らかい食感でおでんや煮物にも適していると言われています。
三浦大根の生産が始まったのは、なんと江戸時代。長い間地域を支える名品として活躍していましたが、最近は青首大根に押されて少々人気が低迷した状態なのだそう。
独特のぴりっとした辛みが三浦大根の特徴なのですが、やはり最近は甘みのある野菜の方が好まれる傾向にあるようですね。
とはいえ、まだまだお土産としては人気の高い三浦大根。
三浦地方を訪れた際には、農産物直売所を覗いてみるのもいいかもしれませんね。
・湘南の海の幸
神奈川と言えば、やっぱり海。
港街のイメージが強いですが、県内各地の海では漁業も盛んにおこなわれています。
とくに、湘南の海でとれるしらすは、とれたてを生のまま食べることもでき、これは産地でなければ味わうことのできない贅沢な楽しみ方ですよね。
また、三浦半島ではさざえやあわびといった貝類が人気で、さらに同じ三浦ではさばの一本釣りなども行われています。
このほか、金目鯛にイカなど、三浦半島はとくに海の幸が豊富。
意外なところでは横浜でアナゴがとれるのをご存じでしょうか?
神奈川の自然の恵みは、このほかにもまだまだたくさんあります。
これらはやはり、直接足を運んで、自分の目と口で味わうのがいちばんですよ。